2014年1月27日

田んぼの常連になってみる(その2)

都会に住んでいると距離があるけど、
ある田んぼや畑と縁ができたら、じっくり付き合ってみるといい。

個人経営の大衆食堂に通い続けると、
その店の魅力や毎日でも食べ飽きない味の奥深さがわかるように、
個人経営の田んぼや畑も同じなんだよね。

通い続けると、単に飯とか米とかいう以上に、
作っている人のこともわかってくるからね。

樋口さん田んぼ2

一度付き合ったら少々のことでは浮気しない。

お洒落雑誌にカリスマ農家の記事が載ってたとか、
お洒落百貨店でカリスマ農家の米や野菜を売っているとか、
そんな浮ついた情報には目もくれない。

付き合いのある田んぼや畑から米や野菜を送ってもらって、
農協や郵貯銀行にカネを払って、付き合いを続ける。

そんなにしょっちゅうは行けないけど、
1年に何度かは邪魔にならない時にのぞきに行ってみる。
そして、その土地の空気を吸って、飯を食い、酒を飲んでみる。

十日町の稲穂

そしたら都会に送ってもらってる米と同じ米なんだけど、
また違うウマさがわかるようになるよね。

そんな体験を何年か続けると案外オモシロイと思うんだよね。

エンテツの米の話

遠藤哲夫(えんどう・てつお) 1943年(昭和18)新潟県六日町(現・南魚沼市)生まれ。庶民の快食を追求するフリーライター。通称“エンテツ”。著書に『汁かけめし快食學』『大衆食堂パラダイス』(ちくま文庫)など。現在、ちくま新書より新刊『大衆めし激動の戦後史―「いいモノ」食ってりゃ幸せか?』が発売中。